2009/05/30

(補足)自作ステディカム 

やじろべい型スタビライザーを作っていながら気づいたことがあるのですが。
何というか、本体は単純な構造なのでいろいろな形で簡単に作れますが、グ
リップの上の支点の部分はなるべく抵抗の少ないほうが良いわけで、そうな
るとカメラ屋で500円で売られている自由雲台ではダメな場合があるという
ことです。雲台の素材によっては思った以上に摩擦があるようでグリップを
ちょっと傾けただけで全体がゆれたりします。特に、本体を軽く作った場合
にはその摩擦と言うか抵抗がかかなり影響を及ぼしてしまいます。つまり、
移動撮影中のグリップの少しの傾きが本体を“ゆらす”原因になってしまい
ます。やじろべいの“姿勢を保とう”とするゆれではなくて本来あってはな
らないゆれで、Youtubeにアップされた動画にも最初はスムーズで、とつぜ
んグラっとゆれがくる感じの動画がありますが支点の可動部分の摩擦抵抗
が原因ではないでしょうか?。
できることであれば、グリップの支点の構造は Youtubeの「WSCLATER」さん
のようなボールベアリングとユニバーサルジョイントの組合せが良いかなと思
います。
そこで、作ってみました(笑)
ベアリングは300円ぐらい、ユニバーサルジョイント(ボールタイプ)は
1100円でした。ユニバーサルジョイント(ボールタイプ)には中にバネが入
っているので、バネを先の尖ったプライヤーで引抜いて取り除きます。あと
は、適当な筒を用意し、エポキシの弾力タイプで接着しました。
それが、下の写真。

一般的なユニバーサルジョイントの場合は、中のコマの所にばね式のワッシ
ャーが入っているのでスムーズに動きません。一度分解してワッシャーを取
り除く必要があります。  下の写真参照

能書だけで、まだ撮影していません。(ノД`)= 
早くテストしたいのですが雨が降ったり、ヤボ用ができたり…。(; ̄∀ ̄) 
・・・

2009/05/23

自作ステディカム(その三)、カメラ重量200g以下用 



2号機と3号機は大きなデジカメやビデオカメラにはほぼバランスが取れる
のですが小さいコンデジにはまったくダメで、と言うのもあまりにもカメラが軽
すぎて ( ほとんどが200g以内でトイカメラに至っては97gしかありません)。
そこで軽いコンデジ用の4号機を作成しました。また?(笑)。
今度は思いっきり軽くつくろうとアルミの板だけで作り、重りを最大に付け
た状態で450gに抑えているので、カメラを付けた状態でも1kg以内ですから、
これなら長い撮影でも腕が疲れることはないでしょう。それで、バランスで
すがすごく調整しやすいです。

<バランスのとれている状態 とは⇒ スタビライザーにカメラ、重りをセットし
た状態で、前後・左右にすばやく移動させた時に、弓形のバランスアーム
がまったく揺れない状態>

室内での撮影ではかなりいい感じなのですが、実際外へ出てみるとどうなの
か? 階段や凸凹の道を歩いてみないとわからないですよネ。
作るだけで、まだ、外では撮影していません。(ノД`)=

それと、ネットで購入したEASY STEADY CAM、商品名ES PRO MINIで
すが重くて室内撮影では2分が限度です。それを超えると手、腕、肘に震
えがきます。バランスがどうのとかの以前の問題です。は~~参ったデス。
理由は重さもそうですが、グリップの角度が水平又はそこから30度傾けて
持つようになっているので余計手や腕に負担がかかってしまいます。
これを使うには腕力トレーニングは必要みたいです。ていうか使っているう
ちに筋力がつくのか?。
どう考えても3kgは重過ぎると思い、それではこの手の弓形アームのスタビ
ライザーの本家「Steadicam Merlin」はどうなのかと調べてみたら説明には、
<小型ビデオカメラを取り付けてバランスを最適化した場合でも、Merlin 
撮影システム全体の総重量が1kg以下という軽量設計>と書かれています
やっぱり軽くなきゃ使えませんヨ。  Merlin本体、は401gだそうです。
16万円しますが(笑)

2009/05/19

自作ステディカム、映像ブレ防止機を作る (その二)

前のブログで上下のブレを防止するのはは“やじろべい”型では不可能と書
きましたが、動画サイトのYoutubeにアップされた「WSCLATER」さんの自作
ステディカムは本当にすごいです。3つのゆれ(横、上下、傾き)がほとんど
感じられないスムーズな動画で、バランスがきまるとこんなに綺麗な動画も
撮れるのかと暫く見入ってしまいました。でも、構造はスンゴク単純な構造
なんですね~。そこで、同じようなものが作れないかと2号機、3号機と試作
してみました。それが下の写真です。
(三角形型の1号機のテストもまだなのに)( ̄ー ̄)

 <2号機>        <3号機>        <おまけ>
3号機とおまけはアームの折れ角を5段階に調節できます。アームの前後
に重りをつけてバランスをとります。

実は、ビデオ用のスタビライザーの安いもの(2万円台)をWEBで見つけて
買ってしまいました。自作したものとの比較がしたくての購入でしたが商品
が来て見てビックリ!!。想像をはるかに超える“重さ”で、3Kgもありま
す。持ってみると、はじめのうちは良いのですが3分もするとこれが重くて
重くて、これにビデオカメラをセットすると4Kg近くになり、とても長く撮影
することは不可能ですし、なんか設計の段階で間違っているような気がしま
す。説明書には“ぶれないためには最低の重さ”が必要と書かれていますが
本当なんでしょうか? Yuotubeの「WSCLATER」さんの自作スタビライザーは
かなり軽そうでしたが。
購入した商品<EASY STEADY CAM>

2号機、3号機をつくるにあたって「なるべく小さく、軽く、見た目の良い物」
という目標をたてて製作しましたが、装着するカメラの重さとスタビライザの
グリップの支点から下の重さがほぼ同じにならないと「やじろべい」になら
ないので、それを”錘”で調節しようと思うとどうしても全体が重くなって
しまいます。なるべく軽くと思ったのですがカメラと調整用の重りを加える
と2Kgぐらいになってしまいました。もう少し軽いといいんですが。

それと、WEB上で調べてわかったことは歩き方がとても重要だということで、
この手の単純なステディカム(スタビライザー)は100万円のプロ用機材
と違い、撮る人間の動作や癖をもろに受けてしまいます。スムーズな映像を
撮るためには、ムーンウォークとは言いませんがそれに近い歩き方が必要だ
ということです。慣れと練習が必要かも。

まだ、テストしていません。(笑)
いつか自作した物と購入した商品との性能対決をしたいと思います。
いつになるやら。

2009/05/05

幕末古写真ジェネレーター

どんな写真でも幕末風の写真に変えてくれるサイトです。
「幕末古写真ジェネレーター」
http://labs.wanokoto.jp/olds
結構、面白いです。

<どこかの寂れた炭鉱>

<柴又帝釈天1>

<柴又帝釈天2>

コンデジ 高感度夜景テスト

コンデジにも高感度のカメラが増えてきましたが、「綺麗に写す」ではなく
ただ、単に「記録する」という考えなら十分使えます。想像以上に明るく
記録できます。下の写真は、Finpix f30(最高ISO3200)、とOlympus
fe250(最高ISO10000)を使った高感度のカメラの夜景テストです。

夜の9時頃で、Finpix f30は、ISO100~3200、fe250はISO1600~10000迄
を撮りました。勿論、フラッシュ無し、手持ち撮影です。
人間の目に写る暗さは、下の写真で言うと大体ですがISO400ぐらいの感じで
しょうか。

【Fujifilm Finpix f30】
ISO100 とISO200

ISO400 と ISO800

ISO1600 と ISO3200


【Olympus fe250】
ISO1600 と ISO3200

ISO6400 と ISO10000

fe250では、ISO3200以上はあまり変化がなかったですが、フラッシュや三
脚を使わずに人間の目では暗すぎて見えにくい所、場面などを記録するうえ
では高感度の小さいコンパクトデジカメは最高のツールではないでしょうか。

長時間露光ができるコンデジもありますけど三脚必須ですから。

2009/05/01

自作ステディカム、映像ブレ防止機を作る (その一)



手持ちで動画を撮る時にどうしても映像がぶれていまい何とかならないか
と考え、いろいろ調べているうちに「ステディカム」というものに出会い
ました。アメリカ Tiffen 社の登録商標らしいのですが、簡単に日本語で
言うと「映像ブレ防止機」と言う感じになりますか。それで、値段を調べ
てびっくり、16万円もします。http://film.club.ne.jp/item/Merlin.html
これでも安いほうで本格的(構造が複雑)なものは100万ぐらいのものも
あるようです。完全にプロ用ですね。
これは、遊びで買うには高すぎると思い、自作できないかと写真をジッと
眺めてみると、構造が意外に簡単で「やじろべい」というか「振り子」と
いうか、このぐらいなら自分でも作れるかもと試作してみました。
軽いコンデジ動画撮影用映像ブレ防止機です。

海外や日本でも「ステディカム、自作」で検索すると一杯でてきます。
http://steadycam.org/
http://getnews.jp/archives/6827

<材料>
自由雲台三脚……500円
アルミ素材………650円
ネジなど…………350円
────────────
合計……………1500円

アルミの加工が大変でしたがなんとか形になりました。三角の形になりまし
たが、参考にしたサイトが四角だったので、ちょっと変えてこの形にしました。
上下のゆれは、“やじろべい型”では不可能ですから腕や膝などの人間の体
に備わったショックアブソーバーで対応するしかないですね。

実際効果があるかどうかの撮影は後日。 ただ、見た目がカコワルイので持
ち出すのは結構勇気がいります(笑)