2008/12/17

コンデジ用 “簡単魚眼レンズ”作成

携帯電話用の魚眼トイレンズがありますが、そんなものを自作できないかとイ
ロイロ試してみました。AFでもパンフォーカスカメラでもレンズの前にセット
するだけで“樽のように歪んでしまう”てな感じのものです。

まず、用意するのは「一眼用のレンズ」ですが、35-70mmぐらいのズーム
で、筒全体がプラスチックで見るからに“安物”っていうものの方が分解しや
すいですし、値段も安いです。私はジャンクで500円のMinoltaレンズを使
いました。レンズの前玉を使用しますので前のほうからレンズを外していき
ます。
だいたいレンズを左方向へ回すと外れます。この時、ゴム手袋を使用すると
滑らずうまくいくと思います。 外した前玉は数枚のレンズで構成されたユニ
ットになっているので1枚1まいバラバラにしていきます。この時、プラスチ
ック製のレンズはペンチなどでプラスチックを割りながらできるので簡単に分
解できますが、アルミなどの金属で覆われたレンズは大変だと思います。
           (上の左側2枚の写真参照)
レンズによって違うと思いますが、今回分解したものは3枚のレンズで構成
されていて、そのレンズの1番前についているレンズと後の3枚目のレンズ
を使用します。 真ん中のレンズは使いません。 2枚のレンズの向きを変
えたりして歪みの大きいレイアウトを探します。
2枚のレンズの間隔ですが、目でレンズを覗いたときピントが合ったところの
間隔で配置します。これでマクロを使用しなくてもフォーカスが合うようにな
ります。同じユニット内のレンズを使っているので外周端の収差も少なく、以
外にきれいに写ります。<装着するカメラによって違うかも知れませんが>
あとは、用意した筒にレンズをエポキシなどのボンドで付けて、最後にフィ
ルターの外枠を筒に付けるだけです。
           (上の右側2枚の写真参照)

市販の魚眼と違うのは、それほどワイドではないところです。
 <それが下の写真>

下の写真は、家にある魚眼?レンズです。左が自作・改造、右が魚露目8号
と古い魚眼レンズです。

前玉を外した残りのレンズは、拡大用のレンズがそのまま残っているので、
特殊なマクロレンズ(すぐ手前にピントが合う)として使えるかもデス。
 

2008/12/09

トイカメラで、トイカメラ風(トンネル効果)の写真を撮る?


     <元>           <貼紙ありF21>     <貼紙ありvivicam>
トイカメラで撮った写真の特徴って何だと思いますか? 安いプラスティッ
クレンズを使っているための周辺域の減光、ボケ。それに偽色、画面全
体が暗くてモヤモヤな感じ、フレアなどが出やすいってとこじゃないか
と思いますが、一番トイカメラっぽいところは四隅にでる減光だと思い
ます。これが結構、味わい深いというか昔の色褪せた白黒写真みたいで
いい感じなんです。ところが“四隅に減光のでるデジカメ”ってなかな
か無いんですよこれが。減光の出るのは、トイデジカメのなかでも一部
の機種だけだと思います。VQ1005(旧)がそれっぽい写真が撮れると有名
ですが、他は私の知る限り、似たり寄ったりで、特に明るい屋外ではご
く普通な写真しか撮れません。 そこで、手元にあるトイデジカメに、
「周辺域に減光」が出るように工夫できないかとイロイロ実験してみま
した。実験って(笑)


Webで調べると、いくつか出てきますが使えるのはありませんでした。た
とえば「透明ペットボトルのキャップでフードを作る(トンネル効果、
減光)」を作ってみましたが減光ではなく、白っぽくなります。それで
はと黒く色を付けてみると円周魚眼のように四隅が黒く欠けてしまいま
す。あくまでも“減光”なので、欠けるのではなく背景が見えなくては
意味ないですから。
いろいろ試しているうちに一つだけそれっぽい写真が撮れたものがあり
ます。これは、パンフォーカスのトイカメラだけにしか使えませんが。
以前、コンバージョンレンズを付けた時に四隅に減光が現れた時があり、
光の量を少なくすると出るかもと思い、黒い紙に穴を開けレンズにつけ
てみました。
下のように黒のテープ、又は紙で真ん中に小さい穴を空けたものをレン
ズに貼ります。カメラによって穴の大きさは変わりますが1mmから2mmぐ
らいの直径の穴がいいかと思います。要するにピンホールレンズのよう
な覆いをレンズ部分にかぶせるということです。上の写真の四隅が暗く
なっているのがわかりますか?カメラによっては凄くいい感じになりま
す。ただ、光の量が少なくなり屋内ではかなり手振れが起きやすくなり
ますが。

普通の光学ズーム、AFのデジカメには使えません。ケラレるだけですから。  

試作2 コンデジ用虫の目レンズもどき2号


前のは一眼用でしたが、今度はコンデジ用の“虫の目レンズ”ができ
ないかとトライしてみました。先にボードレンズ、中に2枚の拡大レンズ
を入れています。全長が20.5cmの細長いレンズもどきができあがりまし
た。ちょっと暗めですが晴れの日なら大丈夫か。比較として普通のマクロ
で撮影したものと並べなした。ゴジラまで、マクロは約8cm~10cm、もど
きレンズは1cmの接写です。後ろのカレンダーの文字が見えるかどうかの
違いがわかりますでしょうか?薄暗い室内での手持ち撮影なのでビミョー
にボケていますが、無理して使おうと思えば使えるレベルか。
ケラレていますが少し、ズームするとケラレは無くなります。ただ、ズー
ムしすぎるとピント合わせに苦労します。
   【通常マクロ10㎝】     【もどき2号1㎝】

        <リサイズしています>